| ○心優しき癒しの翼 鳥居 凪(とりい なぎ)〜Torii Nagi |
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種族:不明 能力:傷を癒す程度の能力 郷外れの山奥でのんびり暮らしている少女。極めて希少な治癒能力を持つ。 穏やかで心優しく、困っている者には無条件で手を差し出す。見た目は可憐で儚げであるが、意外に芯が太かったりする。 凪が住む長屋には何らかの原因で傷を負った者が治癒能力を求めて度々訪れるが、凪はそれを一切拒絶する事なく、相手が誰であろうがどんな時間であろうが懇切丁寧に治療を施す。それは一切下心のない、彼女の純粋な慈愛による行為である。 好戦的な妖獣が多い十干の郷において、凪の癒しの力と温かな人柄に惹かれる者は後を絶たない。しかし凪と親しい関係を築いている郷の住民といえば、麓に住む鬼熊と、鬼熊の家の横で怪しげな占術稼業をしている猫又の2人のみである。 無自覚ながら、凪はその原因を3つほど持っている。 1つ目は、元老・羊谷の庇護下に置かれている事。郷の住民達にその理由は知られていないが、だからこそ余計気軽に接してはいけないような何かを感じさせる。 2つ目は、幻の曲馬兵団“ワイルドジョーカーズ”の関係者であるという噂。ワイルドジョーカーズは、「遭遇して生きて帰れた者はいない」という物騒な流説を持つ旅の一座である。もし凪に深入りした事でそんな集団に目を付けられたら敵わない。 そして3つ目は、下心があって近付こうものならばすぐさま飛んで来る鬼熊の鉄拳である(猫又に呪いを掛けられるおまけ付き)。 それでもまずはお友達から!というめげない虫達の不運な事には、凪はちょっとやそっとのアタックにはまるで気付かない、非常にとぼけた性格をしていた。 そんな凪の穏やかな日常に突如現れたのが、猿野天国であった。 郷の勢力図や巷説など気にも留めず、鬼熊の制裁もマゾ気質の猿野にとってはむしろご褒美状態。凪に想いを寄せるライバル達を恐ろしいタフさで蹴散らして、凪の家の空き部屋に住み着いた。 それからというもの、毎日破天荒な言動行動ばかりである。 凪にとってはその存在自体が刺激的だったし、凪が扱えなかったスペルカードを即座に使いこなす才能はとても魅力的に映った。 何より凪は、猿野の一所懸命さや不器用な優しさに、自分でも気付かぬうちに惹かれていた。 だからこそ慣れ親しんだ1人の暮らしに別れを告げ、猿野達と生活を共にする事をすんなり受け入れられたのだ。 猿野はたまに、フラッと姿を消したかと思うとボロボロになって帰って来る事がある。その都度凪は事情を訊くが、いつもふざけた作り話ではぐらかされてしまう。 きっと自分を心配させまいと、わざとおどけてみせている。 きっと何か大きな力に立ち向かい、知らない間に自分達を守ってくれたのだ。 凪はとうに気付いていて、猿野が本当の話を聞かせてくれる日を静かに待っている。 |